猛追する2位以下を振り切って
中村総士郎がチャンピオン獲得!!
FDJ2は、使用タイヤを「YOKOHAMA ADVAN NEOVA AD09」とし、使用ホイールは「MID WHEELS」で行われている。タイヤとホイールにワンメーカー・ワンメイクルールを採用し、ドリフト競技史上初の試みで、よりイコールコンディションに近い形で開催されている。今回2025年シリーズの最終戦を迎えた、FDJ2。第5戦終了時点では、第2戦の鈴鹿ツインサーキットで勝利しコンスタントにポイントを獲得した中村総士郎がトップを走り、水野俊彦が第3戦と第5戦で2勝を挙げ、3ポイント差で追い上げる展開となった。
最終戦の舞台は、岡山国際サーキット。しかもFORMULA DRIFT JAPANとの併催となるため、予選通過台数は16名。今年最後の熾烈な戦いが行われた。
16台の狭き枠をめぐり
熾烈な単走予選となった
毎年、FORMULA DRIFT JAPANと併催で行われているFDJ2最終戦。例年通り岡山国際サーキットで行われた。審査コーナーは例年同様、ホームストレートにスタート地点が設けられ、1コーナーに1アウトゾーン、タッチアンドゴー、審査席下に2アウトゾーン、そこからショートカットに3アウトゾーン、フィニッシュライン手前のコーナーにインクリップというレイアウト。これはFORMULA DRIFT JAPANと同様となる。1アウトゾーンと3アウトゾーンは10ポイント、タッチアンドゴーと2アウトゾーン、それにインクリップはそれぞれ5ポイントという形で、ラインとアングルは35ポイント、スタイルが30ポイントの100ポイント満点で審査が行われた。獲得できる得点の高い進入の1アウトゾーン、それとショットカットを抜けるコンクリートウォールスレスレを走る3アウトゾーンをどう攻めるかが勝負のポイントとなる。
予選1本目、進入からのラインに苦戦する選手が多く、思ったように得点を伸ばせない。70ポイント後半の得点を獲得することが難しく、それでも12番手からスタートした西崎智治(PS13)が77ポイントでトップに立つ。しかしその直後にスタートしたHINATO(JZX100)が79ポイントを獲得してトップに。それでもなかなか80ポイント台が出ないなかで進んでいった。
そんななか、青木竜介(JZX100)がライン、アングルともに29ポイントを獲得し、合計83ポイントを叩き出す。さらに1本目残り6名で登場した小林竜也(JZX100)が、ライン、アングルともに32ポイントを獲得。それにスタイルを合わせて計87ポイントで、堂々のトップに立った。その後の上位陣は水野俊彦(S15)が81ポイント、ランキング1位の中村総史郎(S15)が86ポイントと、小林竜也をとらえ切れずに1本目が終了した。
2本目もラインを決めきれないで終わる選手が多いなか、胡浩霖(ウーティミー GR86)が82ポイントを出して順位を上げてくる。その後も木村楓雅(JZX100)が83ポイント、ジェイス(Z33)が85ポイント、ラッセル(RPS13)が86ポイントを出してくるも、木村竜也の87ポイントを抜くことができない。小林竜也の2本目は76ポイントと自己更新をすることも出来ず終わるも、1本目に獲得した87ポイントは上位陣でも抜くことは出来ずに終了し、小林竜也が単走優勝に輝いた。2位は1本目86ポイント、2本目に82ポイントを獲得した中村総士郎が入り、3位には1本目は71ポイント止まりだったが、2本目に86ポイントを獲得し追い上げたラッセルが入った。
今回の予選通過ラインは、76ポイント。75ポイントの井上スチュアート(S15)が17位で敗退。シリーズランキング上位陣でもランキング3位の長瀬幸治(IS350C)が72ポイントで20位、ランキング4位の江崎台地(S15)が58ポイントで31位敗退となった。
ランキング6位の小林竜也が
魅せた今年最後の一撃に歓喜
決勝トーナメントに進出したのは16台。通常の32名より16名少ない形で行われたが、トップ16からクラッシュやリタイアなどがあり、さらにシリーズランキング2位の水野俊彦がトップ16で敗退するなど、大波乱での幕開けとなった。
予選1位の小林竜也は、予選16位のセナを破りグレイト8入りを果たす。グレイト8では予選8位の水野俊彦を倒してグレイト8に勝ち上がった予選9位のHINATOを撃破する大活躍をみせる。ファイナル4では、予選4位を獲得したジェイスと対戦。ジェイスも予選13位で通過した西崎智治、予選5位の青木竜介を倒してファイナル4まで勝ち上がる。
シリーズランキング1位の中村総士郎も予選15位の北芝倫之、予選10位の永広和也を倒してファイナル4に進出した。最後のファイナル4進出者は、予選3位のラッセル。予選14位の秦錫鈞(チンシジュン E92)、クラッシュの末修理して勝ち上がった予選11位の原大佑(S15)を倒してファイナル4進出を果たす。ファイナル4は、予選1位対予選4位、予選2位対予選3位の予選上位陣での対戦となった。
ファイナル4の1組目は、小林竜也対ジェイス。今年2回対戦し、小林竜也が2勝しているカード。小林竜也先行の1本目、豪快な1コーナー進入から決めてきた小林竜也にやや前半離されていたが、後半は食らいつくジェイス。入れ換えての2本目、先行のジェイスも先行でかなり高レベルの走りを見せた。後追いの小林竜也もピッタリとマークして決める。この対戦はワンモアタイムとなった。
ワンモアタイムの1本目、後追いのジェイスがスタートしてから3速を失うミッショントラブルを発生し、ドリフトできず。2本目はそのまま先行レーンに付いたジェイス。先行のジェイスはトラブルを感じさせない先行の走りを見せて走り切る。この対決は、小林竜也が制してファイナルに進む。
ファイナル4の2組目は、中村総士郎対ラッセル。1本目、先行をいく中村総士郎に、後追いのラッセルは1コーナー進入で接触してしまい、2台共にコースアウト。当てられた中村総士郎はリアの足回りにトラブルを抱えながらも自走でピットに戻った。中村総士郎は、10分間のコンデョンタイムを与えられたが、その時間を使い切り、自分の5分館も使って修理し続けるも、タイムアップ。2本目の走行は出来ないが、1本目での接触がクラッシュの原因を作ったということで、中村総士郎が勝ち上がりとなった。
これでファイナルは、小林竜也が不戦勝となり、バイランも見事に決めて今年初優勝を決めた。2位は中村総士郎、3位はラッセルという結果となった。
これでシリーズチャンピオンは、2位に53ポイント差を付けて中村総士郎に決定。シリーズ2位は水野俊彦が入り、3位には今回優勝した小林竜也がランクイン。最終戦で予選落ちとなった昨年のシリーズチャンピオン・長瀬幸治が4位、このラウンドで3位となったラッセルがシリーズ5位に入った。
今年から初となるホイールワンメイクなど、話題が多かった2025年のFDJ2。最後の最後まで順位が入れ替わる壮絶なバトルを繰り広げられた。そして来年、また新しいバトルがスタートする。



FDJ2 Round.6 優勝
小林竜也(JZX100)
今シーズンはなかなか勝てず苦しいレースが続いたが。最終戦では予選1位、決勝優勝で最後に決めてくれた。写真はファイナル4での対決。
1本目の走りで87ポイントを獲得して、単走優勝に輝いた小林竜也の予選での走り。
優勝した小林竜也とチームスタッフたち。仮表彰式が行われた、コース上審査員席前にて記念撮影。
仮表彰。優勝の小林竜也(中央)、2位の中村総士郎(左)、3位のラッセル(右)。
ステージで行われた表彰式。優勝の小林竜也(中央)、2位の中村総士郎(左)、3位のラッセル(右)。
FDJ2 Round.6 2位
中村総士郎(S15)
予選2位からファイナルに進出するも、最後は当てられたクラッシュでのマシントラブルで出走できず、2位に終わった。
シリーズランキング2位の水野俊彦がトップ16に敗れ、シリーズチャンピオンを獲得した中村総士郎。今大会は2位に入った。
FDJ2 Round.6 3位
ラッセル(RPS13)
予選3位を獲得して、決勝トーナメントに入ってからもファイナル4に進出。1本目のクラッシュの原因により、中村総士郎に敗れるも3位に入った。
FDJ2 Round.6 4位
ジェイス(Z33)
予選4位からファイナル4に進出。ファイナル4では優勝した小林竜也を相手にワンモアタイムに持ち込むも、ワンモアタイムで敗退。シリーズランキングは6位。
FDJ2 Round.6 5位
青木竜介(JZX100)
今年FDJ3から昇格して参戦。予選5位からグレイト8に進出した。シリーズランキングは10位。
FDJ2 Round.6 6位
HINATO(JZX100)
今年の前半戦はかなり苦しんだが、第5戦から調子を上げ、今回も6位を獲得。シリーズランキングは13位。
FDJ2 Round.6 7位
永広和也(S14)
2大会連続でのグレイト8入りは見事。シリーズランキングは18位に終わる。
FDJ2 Round.6 8位
原 大佑(S15)
第4戦まで参戦出来ずに終わるも、第5戦でトップ32入りし、今回はグレイト8入りを果たした。
FDJ2 Round.6 9位
木村楓雅(JZX100)
第1戦こそ予選落ちするも、それ以降はコンスタントに予選を突破し、今回も6位で通過した。トップ32ではクラッシュして敗退となるもシリーズランキングは11位で2025年を締めくくった。
FDJ2 Round.6 10位
胡浩霖(ウーティミー GR86)
序盤は不参戦や予選敗退に終わるも第5戦から実力を発揮。今回は予選7位から決勝トーナメントに挑むも、トップ32でリタイアとなってしまった。
FDJ2 Round.6 11位
水野俊彦(S15)
逆転でのシリーズチャンピオンを狙うもトップ16で敗退。11位に終わり、シリーズランキングも2位で終了した。
FDJ2 Round.6 12位
鈴木憲司(JZX100)
今期3度目の予選突破は、102位と大健闘。トップ16で破れはしたものの、得るものが多かった大会になった。
FDJ2 Round.6 13位
西崎智治(PS13)
予選13位を獲得し、今年2度目のトップ16入りを果たした。シリーズランキングは23位で終わった。
FDJ2 Round.6 14位
秦 錫鈞(チンシジュン E92)
予選も14位、決勝も14位を獲得。第4戦では準優勝を果たすなど成績を残して、シリーズランキングは7位を獲得した。
FDJ2 Round.6 15位
北芝倫之(GR86)
今回は予選15位、決勝15位を獲得。前戦から調子を上げるも、シリーズランキングは19位で終了した。
FDJ2 Round.6 16位
セナ(JZX100)
今年は開幕戦で準優勝して勢いを感じたが、後半やや失速するもシリーズランキングはひと桁の8位。来年の更なる飛躍に期待したい。
表彰式後に行われた、上位入賞者のトークショー。1位から3位までの選手が参加した。
Photo:NOBUTOSHI KANEKO(金子信敏)



