HISTORY

FORMULA DRIFT® JAPAN History


2004年 アメリカで産声をあげた「FORMULA DRIFT®」
現在、「FORMULA DRIFT® Pro Championship」シリーズをメインに、Pro2シリーズの2つのカテゴリー競技が行われている。
ドリフトとは4輪を滑らせながら走り、ドライバーは曲がっていく方向とは逆にハンドルを切りながら車をコントーロールするという非常に高度なテクニックを要するモータースポーツで、日本発祥のこのモータースポーツは、現在、北米、南米、ヨーロッパ、アジア、オセアニアなど世界中に競技人口とファンの裾野を広げている。

「FORMULA DRIFT®」が開催されてる北米では、お馴染みのオーバルコースや市街地コースで競技が行われ、壁ギリギリを攻める走りと猛烈な白煙を上げ疾走する姿は独特で人気があり、1イベントの観客動員数は10万人を超えるビッグイベントとなっている。日本で産声をあげたドリフトは、アメリカでエンターテイメント性とモータースポーツの地位を確立し、一大ムーブメントを呼ぶビッグイベントとなったのだ。

そして、「岩田和彦」という一人の日本人が、国内のモータースポーツの現状を憂い、愛するモータースポーツを後世に伝え残していきたいとの熱い思いから、「FORMULA DRIFT®」のJimLaw社長とRyanSage副社長へ情熱と熱意を何度も何度も語り、日本への誘致を説得し、遂に「FORMULA DRIFT®」が、2014年日本に初上陸を果たす!


コースは日本の象徴とも言える富士山の麓、国際レーシングコースの富士スピードウェイーでプレシーズンイベントとして開催。そして翌年の2015年からは、「FORMULA DRIFT®」“International series”の「FORMULA DRIFT® JAPAN」として筑波サーキット、富士スピードウェイ、鈴鹿ツインサーキット、岡山国際サーキットの国内を代表するレーシングコースを舞台に全4戦を開催。以降、世界中のドリフトファンに人気の「ドリフトの聖地」エビスサーキットもレースカレンダーに加わり現在に至っている。

「FORMULA DRIFT®」の魅力は人々の感性に訴える迫力ある走りが最大の魅力だ。そして、アメリカから3人の審査員を招集し、アメリカと同様の採点基準で審査が行われる。ドリフトに真摯に向き合う採点スタイルは参加ドライバーからも好評を博している。


厳格なテクニカルレギュレーションやスポーティングレギュレーションに則った、個性的で“パワフルなマシンとエキゾーストサウンド”と“ドライバーテクニック”、アメリカ式の観客とチームの垣根を低くしたオープンパドックなど、これまでの国内モータースポーツと、ちょっと違う雰囲気が心地よい、そんな「FORMULA DRIFT® JAPAN」は、車好きの方には要チェックなモータースポーツカテゴリーだ。

The Race


レースは土曜日の予選と日曜日の決勝の2dayで争われる。
予選は、2回の単独走行で採点。コースレイアウトに準じた車の走行軌跡“ライン”、ドリフトの角度“アングル”そして、ドリフトの迫力“スタイル”の3項目で採点が行われ、審査結果は世界配信のLivestreamingでリアルタイム発表される。

ドリフトの角度“アングル”が大きくビッグスモークを出し、なお且つ“ライン”が正確で 高い速度で走り抜けば高得点が狙える。ドライバーは、ジャッジの求めるギリギリの走りを展開するのが予選だ。そして2回の走行のうちの高い得点順から32人が翌日の決勝に駒を進めることができるのだ。


決勝は、32台のドライバーによるタンデムバトル方式で行われる。先行を“リード”、先行車を追いかける後追いを“チェイス”という。
タンデムバトルは、“リード”と“チェイス”を入れ替え、計2本で争われる。“リード”はどれだけ予選の100点に近い走行ができるか?“チェイス”はリード車両の100点を目指す走行をどれだけ近い距離で美しくフォロー(後追い)できるか?2人のドライバーの意地とテクニックを見ることができるのが決勝の魅力だ。

採点方式は予選同様、3人のジャッジ判定で行われ、どのジャッジがどちらのドライバーに優劣をつけたかリアルタイムで見ることができる。この方式で勝ち抜きを行い勝者が決定する。

Judgement System


“ライン”
インクリップポイントとアウトクリッピングポイント(ゾーン)をより近くより理想的なラインを通過できるかを判定する。

“アングル”
コースに設定されたポイントに対してどれだけ深いアングル(角度)でスムーズに通過しているかを採点する。

“スタイル”
ドリフトの美しさ、スピード、迫力、タイヤスモークの量、パッション(情熱)などを加味した採点。

ジャッジの点数は競技前に行われるドライバーズミーティングにおいて、全てのドライバーに採点のポイント、コースの詳細が説明される。コースを外したり、スピン、スタート時のエンジンストールによるエンジンストップなど0点となる。

決勝も同様の採点基準で行われる。ただし明らかに他の車両に接触した場合や後追いの車両が意味なく先行車両を追い抜いた場合は0点となる。

2004年にアメリカで産声をあげた「FORMULA DRIFT®」、2014年から始まった「FORMULA DRIFT® JAPAN」は、過去に捕らわれることなく長年のトライ&エラーで築き上げた様々な独創的なルールによって、ドリフトファンだけでなく業界や世界中の多くのモータースポーツファンを魅了し続け、今現在も新たな試みを創造しています。