大観客とともに盛り上がった
FDJ2エビス西決戦!!
今年4年目となるFDJ2は、開幕戦から激戦を繰り広げている。しかも今年からFDJ3からの昇級組も入り交じっての戦いとなり、過去最高の入場者数を更新している。使用タイヤはYOKOHAMA ADVAN NEOVA AD09のみのワンメイク戦。さらに今年から予選通過も32台に増え、より迫力ある追走バトルも見応え十分だ。最後まで誰が勝つかわからないFDJ2。大声援のなか最後まで盛り上がった大会となった。
強い者が勝つ!!
ドリフトの聖地で頂点に立つ
今年からFORMULA DRIFT JAPANとFDJ3の、エビスサーキット西コースでのラウンドは新コースで行われることが決定しているが、それより前に行われたFDJ2は、スタート地点やゾーンの位置など細かな修正は行われたが、基本的に昨年同様のコースで行われた。
第2戦は、予選決勝ともに終始ドライ路面で行われた。予選1本目で81ポイントを出したのは、エビスサーキットを得意とし、昨年のFDJ2で優勝に輝いた、水野俊彦(S15)。開幕戦は思うように実力を発揮出来ずに終わったが、この第2戦に賭ける意気込みを感じさせた1本目となった。1本目終了まで80ポイント越えは水野俊彦のみだったが、2本目に入ると各選手もさらに気合いが入る。
FDJ3から上がってきた青木竜介(JZX100)は、1本目は0ポイントだったが、2本目では起死回生ともいえる81ポイントを獲得し、トップタイに持ち込む。1本目、70ポイント止まりだったベテラン稲岡優樹(R34)も80ポイントを出し、さらにラバー博士(S14)、長瀬幸治(IS350C)も80ポイントを出して上位に迫る。
白熱する予選で注目されたのは、水野俊彦の2本目。しかし水野俊彦は、ここでよもやのミスを出し、1本の走行得点は、青木竜介と同点。こうなるとスタイル、アングルの順で高い得点を出していたほうが上位となるルール。スタイルは同ポイントだったが、アングル27ポイントを獲得していた水野俊彦が、青木竜介の26ポイントを上回り、単走優勝を果たした。2位は青木竜介、3位は1本目70ポイント、2本目80ポイントを獲得した長瀬幸治が入った。
開幕戦を制した与座ハリーが2連勝!
シリーズランキングもトップを独走中!!
予選から熱い戦いとなった第2戦は、決勝トーナメントに入ってからも素晴らしいバトルが続いた。予選トップの水野俊彦は、予選32位の高野康夫(RPS13)、予選16位のリー ケビン(JZX100)、予選9位の山下和孝(RPS13)を破り、ファイナル4進出を果たす。
予選2位の青木竜介は、トップ32で予選31位の野口英雄(GR86)を倒して勝ち上がるも、トップ16で練習走行から好調な走りを見せていた深澤 光(SXE10)に敗れて、ここで姿を消す。
予選3位の長瀬幸治は、予選30位の杉崎裕斗(S15)、予選14位の深田一希(JZX100)を倒してグレイト8進出を果たす。しかしこのグレイト8で対戦した開幕戦優勝者で予選6位の与座ハリー(HCR32)にワンモアタイムの末、敗退。
ファイナル4では水野俊彦と、予選28位の篠内秀一(S14)、予選12位で開幕戦準優勝の中村進太郎(S15)、予選4位の稲岡優樹を倒して勝ち上がってきた、予選5位のラバー博士と対戦。両者ともに一歩も引かぬ戦いを見せたが、ここはラバー博士が勝ち、初のファイナル進出を果たした。
もう一方のファイナル4は、青木竜介を倒した深澤 光をグレイト8で倒した水井大揮(S15)対与座ハリー。この対戦は与座ハリーが貫禄を見せて勝ち上がり、2連勝に王手をかける。
ファイナルは、与座ハリーと初優勝を目指すラバー博士との対戦。ファイナルにふさわしい両者ともに迫力あるドリフトで先行・後追いを走り切ったが、この戦いは与座ハリーに軍配が上がり、開幕から2連勝を決めて、シリーズランキングも独走体制に入った。
2位は、ラバー博士。今回はなんとしても表彰台に乗りたいと語っており、有言実行のラウンドとなった。3位は昨年エビス西ラウンドで優勝した水野俊彦。得意とするコースでの敗退に悔しさを滲ませていた。
第3戦は宮城県のスポーツランドSUGOで行われる。このラウンドは、FORMULA DRIFT JAPANと同時開催となるため、予選通過は16台。一気に狭き門となるラウンドで、上位を目指しつつ確実に予選突破がシリーズチャンピオン獲得への鍵となる。このまま与座ハリーの独走を許すのか、今季調子の良い選手が一気に上位に上がるのか、それとも大波乱が待っているのか、特に重要な1戦となる。
FDJ2 Round.2 優勝
与座ハリー(HCR32)
今年に賭ける想いの強さは予選から感じられたが、予選は6位で通過。しかし追走での決勝トーナメントに入ってからは安定した強さを発揮して、見事2連覇を達成した。
昨年は単走優勝からの追走でも優勝し、エビスサーキット西コースでの絶対的強さを見せつけた水野俊彦。今年も単走優勝を獲得した。
FDJ2 Round.2 2位
ラバー博士(S14)
昨年まで苦しい戦いが続いていたが、この第2戦で見事開花。迫力あるドリフトとキッチリとラインをトレースする走りで、予選5位からファイナルまで勝ち上がった。
FDJ2 Round.2 3位
水野俊彦(S15)
練習走行から勝利のオーラを放ちながら走り続け、予選では1位を獲得。しかしファイナル4でラバー博士に敗れ、2連覇の夢はたたれてしまった。
優勝した与座ハリー(中央))、2位のラバー博士(左)、3位の水野俊彦(右)。
多くのギャラリーの声援のなかで、コース上で行われた仮表彰式。
FDJ2 Round.2 4位
水井大揮(S15)
安定した走りで予選10位からファイナル4進出を果たす。優勝した与座ハリーには破れはしたものの、今年の惑星になりそうな存在だ。
FDJ2 Round.2 5位
長瀬幸治(IC350C)
予選3位を獲得し、グレイト8進出を果たす。グレイト8ではワンモアタイムの末、与座ハリーに敗退。しかしその実力から常に優勝候補に名を連ねる。
FDJ2 Round.2 6位
山下和孝(RPS13)
予選9位からグレイト8進出。絶好調の水野俊彦に敗れ、6位。これまでもFDJ2で活躍してきただけに、復活の期待を予感させる1戦となった。
FDJ2 Round.2 7位
池本数磨(JZX100)
開幕戦でもトップ16入りし、今回はグレイト8まで勝ち上がる。常に上に上がれる実力を証明してくれた。
FDJ2 Round.2 8位
深澤光(SXE10)
練習走行からミスの少ないまとまりの良い走りを見せ、予選15位からグレイト8進出を果たした。
FDJ2 Round.2 9位
青木竜介(S15)
予選1本目0ポイントだったが、2本目でトップタイとなる80ポイントを獲得。決めたときの破壊力を感じさせた走りだったが、グレイト8で敗退した。
FDJ2 Round.2 10位
稲岡優樹(R34)
ベテランドライバーらしい走りで、予選4位を獲得し、トップ16入りを果たし、その存在感をアピールした。
FDJ2 Round.2 11位
ラーマンラセル(JZX100)
勢いある走りは、毎戦期待させるものだったが、成績には結びつかなかった。しかし今回予選7位からトップ16進出し、今後もワクワクさせる走りで魅せてくれそうだ。
FDJ2 Round.2 12位
出口公信(S15)
予選8位を獲得し、トップ16入り。安定した走りは常に上位を狙えるものであり、今後の活躍に期待大。
FDJ2 Round.2 13位
中村進太郎(S15)
開幕戦でファイナル進出を果たし、迫力ある走りとそのテクニックを見せつけてくれたが、今回はトップ16でワンモアタイムの末、惜しくも敗退となった。
FDJ2 Round.2 14位
深田一希(JZX100)
改革戦15位を獲得し、今回も予選14位から上を目指したが、トップ16で敗退し14位。しかしまだまだ可能性を残す走りは魅せてくれる。
FDJ2 Round.2 15位
リーケビン(JZX100)
今回初参戦した中国人ドライバー。予選17位からトップ16に進出し、ポテンシャルの高さを披露した。
FDJ2 Round.2 16位
Mr.ダニエル(S15)
開幕戦では迫力あるドリフトで、予選2位、決勝5位を獲得した。今回は予選22位からトップ16進出を果たすも、与座ハリーに敗れ16位となった。
予選通過者表彰式。32名が予選を通過し、決勝トーナメントに進出した。
Photo:NOBUTOSHI KANEKO(金子信敏)