2024 FDJ2 Rd3 SUGO レポート&リザルト

予選突破は16台!
今季初のトップ16バトル!!!

今年4年目となるFDJ2は、開幕戦から激戦を繰り広げている。しかも今年からFDJ3からの昇級組も入り交じっての戦いとなり、過去最高の入場者数を更新している。使用タイヤはYOKOHAMA ADVAN NEOVA AD09のみのワンメイク戦。さらに今年から予選通過も32台に増え、より迫力ある追走バトルも見応え十分だ。最後まで誰が勝つかわからないFDJ2。大声援のなか最後まで盛り上がった大会となった。

アクセル全開の迫力ドリフトで
見応えある高レベルな走りが連発!!

FDJ2第3戦は、宮城県のスポーツランドSUGOで開催され、FORMULA DRIFT JAPANと同時開催で行われた。今回のラウンドと第6戦の岡山国際サーキットは、決勝トーナメントがトップ16から行われることで、予選は16台通過の狭き門となる。

予選は1本目から高得点が続出し、レベルの高い走りのなかで進んでいった。FDJ3からFDJ2に昇格し、今年初参戦となる上野亜斗瑠(JZZ30)が2番手でスタートし、いきなり77ポイントを獲得。さらに岡田竜馬(S15)も81ポイントと序盤からアベレージを上げていく。その後も冨手和行(JZX100)、川瀬羚也(S14)が83ポイント、青木竜介(JZX100)が80ポイントを上げ、FDJ3昇格組のレベルの高さを披露する。

今年2年目の女性ドライバー・深田一希(JZX100)も81ポイントを獲得したが、ベテラン水野俊彦(S15)が86ポイントで一気にトップに立ち、2位以下を引き離した。深澤 光(SXE10)が83ポイント、長瀬幸治(IS350C)が81ポイント、そして現在ランキングトップの与座ハリー(HCR32)が85ポイントと80ポイントを越えてくるも、水野俊彦の86ポイントには届かず。

2本目に入ってから、水野俊彦が自身の86ポイントを上回る88ポイントで、独走態勢に入る。しかし、1本目は76ポイントと今ひとつ伸び悩んだMr.ダニエルが、豪快なドリフトで走り抜け、93ポイントを獲得。そのまま逃げ切り、単走優勝に輝いた。予選2位は水野俊彦、予選3位は2本目に87ポイントを出した川瀬羚也が入った。開幕から2連勝中の与座ハリーは2本ともに85ポイントを出し、4位となった。

単走優勝の勢いをそのままに
Mr.ダニエルが初優勝を飾る!

予選に続きドライ路面で行われた決勝トーナメントは、予選を通過した16台によって行われた。練習走行の後に、トップ16セレモニーが行われ、そのままトップ16に突入した。

圧倒的な走りで予選を1位で通過したMr.ダニエルは、予選16位の篠内秀一(S14)、深澤 光をトップ16で倒した予選8位の深田一希を倒し、ファイナル4に進出。

3連勝を狙う予選4位の与座ハリーは、トップ16で予選13位の杏仁さん(S15)、グレイト8で予選5位の冨手和行を下し、ファイナル4進出を果たす。ファイナル4では絶好調のMr.ダニエルと対戦し、両者一歩も引かぬ走りでワンモアタイムへ。ワンモアタイムでも高レベルなドリフトバトルをみせ、ひとりの審査員はワンモアタイムを付けるも、残りふたりがMr.ダニエルを上げ、Mr.ダニエルは第2戦のトップ16で敗退した雪辱を果たした。与座ハリーは4位に終わり、開幕から3連勝の夢は破れた。

予選2位で前大会3位の水野俊彦は、トップ16でミスを出して予選15位の上野亜斗瑠の前に敗れ、早くも姿を消す。予選7位の長瀬幸治は、予選10位の山下和孝を倒しグレイト8に進出。グレイト8は水野俊彦を破った上野亜斗瑠と対戦し、ワンモアタイムの末、ファイナル4進出を果たした。長瀬幸治がファイナル4で対戦したのは、川瀬羚也だ。トップ16で予選14位の青木竜介をワンモアタイムで下し勢いに乗るも、長瀬幸治の前に敗れ、3位に終わった。

ファイナルは、Mr.ダニエルvs長瀬幸治。ここでもファイナルに相応しいドリフトバトルを繰り広げるも、勢いが止まらないMr.ダニエルが僅かな差をものにして、嬉しい初優勝を飾った。



FDJ2 Round.3 優勝
Mr.ダニエル(S15)
開幕戦5位、第2戦16位と、あと一歩勝ち切れなかったが、内容的には決して悪いものではなく、常に勝てる力を持っている印象があった。その力を今大会で爆発させた形だ。予選1位から決勝トーナメントを制したパーフェクトウィンは見事。シリーズランキングも4位から2位に。

Mr.ダニエルは、予選2本目に93ポイントを獲得し圧勝した。

FDJ2 Round.3 2位
長瀬幸治(IC350C)
安定した力強い走りで、予選7位を獲得。決勝トーナメントでも最後まで走り切り、2位をゲット。シリーズランキングも3位をキープ。

FDJ2 Round.3 3位
川瀬羚也(S14)
今年FDJ3から昇格したが、2戦ともにトップ32敗退。しかし第3戦では予選3位と、調子の良さをアピール。ファイナル4では長瀬幸治に敗れはしたものの、見事な結果を残した。

ステージトラックで行われた表彰式。優勝したMr.ダニエル(中央)、2位の長瀬幸治(左)、3位の川瀬羚也(右)。

コース上で行われた仮表彰式。左から2位長瀬幸治、1位Mr.ダニエル、3位川瀬羚也。

トップ16表彰式。

トップ16セレモニー。

FDJ2 Round.3 4位
与座ハリー(HCR32)
開幕から2連勝中で、3連勝を目指すべく挑んだ第3戦だったが、ファイナル4で対戦したMr.ダニエルにワンモアタイムの末、敗退。しかしシリーズランキングは2位に84ポイント差を付け、トップをキープする。

FDJ2 Round.3 5位
冨手和行(JZX100)
予選5位からトップ16に進出。グレイト8では与座ハリー相手に敗れるも、5位を獲得した。

FDJ2 Round.3 6位
深田一希(JZX100)
迫力ある走りで予選を8位で突破し、決勝トーナメント進出を果たす。トップ16では予選9位の深澤光を倒し、グレイト8に勝ち上がるもMr.ダニエルに敗れ、6位に終わった。

FDJ2 Round.3 7位
片山翔一(JZX100)
予選2本目で83ポイントをマークし、予選11位で決勝トーナメント進出を果たす。トップ16では予選6位の野口英譲(GR86)を破るも、グレイト8で川瀬羚也に敗れ、7位。

FDJ2 Round.3 8位
上野亜斗瑠(JZZ30)
今回が初FDJ2参戦となる上野亜斗瑠は、予選15位で決勝トーナメント進出を果たす。トップ16では予選2位の強敵・水野俊彦相手に勝ち上がり、グレイト8でも長瀬幸治に食らいつき、ワンモアタイムまでもつれ込む。敗れはしたが、ポテンシャルの高さを感じさせた1戦となった。

FDJ2 Round.3 9位
水野俊彦(S15)
予選では88ポイントを獲得し、2位で通過。決勝トーメントではトップ16で上野亜斗瑠に敗れ、今回は9位に終わった。

FDJ2 Round.3 10位
野口英譲(GR86)
予選1本目に77ポイント、2本目は84ポイントと安定したドリフトで予選を6位で通過。ミスにより、予選11位の片山翔一に敗れ、10位となった。

FDJ2 Round.3 11位
深澤  光(SEX10)
力強い走りで常に上位進出を果たし、今回も予選1本目の83ポイントで9位通過。トップ16では深田一希に敗れ11位に終わるが、シリーズランキングは4位。

FDJ2 Round.3 12位
山下和孝(RPS13)
予選2本目に出した83ポイントで予選10位からトップ16へ。トップ16で対戦した長瀬幸治に敗退。

FDJ2 Round.3 13位
岡田竜馬(S15)
これまで予選で苦戦を強いられる戦いが続いたが、1本目に81ポイントを獲得し、予選12位で決勝トーナメント進出。トップ16で予選5位の冨手和行に敗れるも、13位を獲得。

FDJ2 Round.3 14位
杏仁さん(S15)
予選1本目は0ポイントに終わったが、2本目に81ポイントを獲得し、予選13位で決勝トーナメント進出。トップ16で与座ハリーに敗れ、勝ち上がることは出来なかった。

FDJ2 Round.3 15位
青木竜介(JZX100)
予選14位で通過。川瀬羚也と対戦したトップ16の2本目、マシントラブルで敗れる。

FDJ2 Round.3 16位
篠内秀一(S14)
今回の予選はボーダーラインギリギリの攻防も激しく、78ポイントが予選通過となった。その78ポイントを獲得し、16位で通過。トップ16では予選1位で優勝したMr.ダニエルと対戦した。

Photo:NOBUTOSHI KANEKO(金子信敏)