2024 FDJ2 Rd1 鈴鹿ツイン レポート&リザルト

ワンメイクドリフトの真骨頂
4年目のシーズンに突入したFDJ2

横浜ゴムプレゼンツで2021年にスタートしたFDJ2は、ドリフト競技初の試みとして、使用タイヤはYOKOHAMA ADVAN NEOVA AD09のみのワンメイクで開催。このカテゴリーをステップとして、FORMULA DRIFT JAPANで活躍する選手も増えている。

今年は44名のドライバーがエントリー。しかも今年からFORMULA DRIFT JAPANと併催となる第3戦のスポーツランドSUGOと第6戦の岡山国際サーキットを除き(第3戦と第6戦はトップ16から)、決勝トーナメントはトップ32から行われることとなった。

開幕戦の鈴鹿ツインサーキットは、観客席がコースに近く間近で観戦できることもあり、多くのギャラリーが訪れ、例年以上の盛り上がりのなかで行われた。

FDJ2初のトップ32開催もスーパーウエットで予選通過は18台に

鈴鹿ツインサーキットでのFDJ2は、FORMULA DRIFT JAPANと同様のレイアウトを使用し、4つのアウトゾーンとタッチアンドゴーによるテクニカルなコースで行われる。単走予選は、ライン35ポイント、アングル35ポイント、スタイル30ポイントの計100ポイントで争われるのだ。

予選当日、午前中はドライ路面で練習走行が行われたが、午後の予選が始まる前から雨が降り出し、完全なウエット路面。午前中の練習走行で路面に付いたタイヤラバーもあり、スリッピーなスーパーウエットでの予選となった。そのため、スピンや戻りなどのミスが続出。今年から単独開催の決勝トーナメントはトップ32から行われることが決定し、予選通過台数も16台から32台と大幅に増えたが、得点を残せぬドライバーは予選で敗退。決勝トーナメント進出を果たしたのは18台のみとなった。

そんななか、1本目に79ポイントを獲得した与座ハリー(HCR32)は、2本目も76ポイントを獲得し、単走トップ通過。昨年優勝した鈴鹿ツインで、2連覇への弾みをつけた。圧倒的なウエットテクニックを魅せつけた与座ハリーに迫ったのは、Mr.ダニエル(S15)。1本目は68ポイントだったが、2本目はトップと同点となる79ポイントを獲得。もう一方の得点により惜しくも2位となった。3位は71ポイントを獲得した西崎智治(S13)、4位は3位と同点となる71ポイントを獲得した石塚進一(R33)が入った。

応援団の大声援を受け与座ハリーが2連覇を達成!

決勝トーナメント進出者が18名となったため、トップ32では2対決のみとなり、それ以外はBYE RUN(バイラン・不戦勝だが走ることでその後の組み合わせでも走行できることをアピール)となった。路面はドライ。昨日のウエットが嘘のような絶好のコンディションで行われた。

トップ32では、予選16位の深田一希(JZX100)対予選17位のラーマンラセル(JZX100)が対戦。1本目の深田一希先行時、ラーマンラセルがやや乱れる面があったが、2本目は2台ともに見事な追走を披露。トップ16進出は深田一希が勝ち取った。

トップ32の2組目の対戦は、予選15位の川瀬羚也(S14)と予選18位の糸山宗兵(RPS13)が激突。両者一歩も引かない追走を見せ、2回のワンモアタイムに突入。2度目のワンモアタイムを制し3回の対戦で勝利したのは、糸山宗兵だった。

トップ16からも好勝負が続く。予選1位通過の与座ハリーは、深田一希、予選8位ウーティーミー(GR86)、予選4位の石塚進一を倒して、ファイナル進出を果たす。一方、予選2位のMr.ダニエルは、グレート8進出を果たすも予選10位の中村進太郎(S15)に敗れ、5位に終わった。Mr.ダニエルを倒して勢いに乗る中村進太郎は、ファイナル4で予選11の箕輪昌世(JZX100)と対戦。この対戦も制してファイナル進出を果たす。

ファイナルは、昨年のこのラウンドの覇者である与座ハリーと中村進太郎の対戦。気合溢れる与座ハリーに対して中村進太郎も詰め寄るも、一歩及ばず、敗退。優勝は鈴鹿ツインサーキット2連覇を達成した与座ハリー。コース内で行われた仮表彰でも、多くの応援団が大歓声を上げながら喜びを分かち合った。2位に敗れた中村進太郎は、今年からFDJ2に参戦するルーキー。開幕戦前に鈴鹿ツインサーキットをかなり走り込んで挑んだ1戦だった。その成果もあり、ファイナル進出を果たしたのだ。3位は安定ある走りを見せた石塚進一が入った。

FDJ2 Round.1 優勝
与座ハリー(HCR32)
予選1位からファイナル進出を果たし、危なげなく優勝を獲得。鈴鹿ツインサーキットでの絶対的強さで2連覇。チャンピオンに向けて絶好のスタートを切った。

ハードなウエット路面となった予選では、1本目から79ポイントを獲得。単走でも優勝した与座ハリー。

FDJ2 Round.1 2位
中村進太郎(S15)
今年からFDJ2に参戦してきたルーキーが、予選10位からファイナル進出を果たした。ファイナルでは敗れるものの、見事初参戦で2位をゲットした。

FDJ2 Round.1 3位
石塚進一(R33)
2022年シリーズ4位、2023年シリーズ9位と奮闘してきた石塚進一。今期は開幕戦から表彰台をゲットし、シリーズチャンピオンを狙う。

優勝した与座ハリー(中央)、2位の中村進太郎(左)、3位の石塚進一(右)。

多くの観客の声援を受けながら行われた、トップ16セレモニー。

ステージトラックで行われた表彰式。

FDJ2 Round.1 4位
箕輪昌世(JZX100)
予選11位からトップ16に進出し、オタハラ ジュニオル、西崎智治を倒してファイナル4進出を果たす。ファイナル4では中村進太郎に敗れるも、4位を獲得した。

FDJ2 Round.1 5位
Mr.ダニエル(S15)
ウエット路面の予選でも勢いある走りを見せて2位を獲得。決勝トーナメントでは糸山宗兵を倒しグレート8進出を果たしたが、予選10位の中村進太郎に敗れ、5位に終わった。

FDJ2 Round.1 6位
西崎智治(S13)
雨の予選では、他のドライバーが苦戦するなか、2本ともにキッチリと走り切って3位。グレート8で箕輪昌世に敗れはしたものの、6位を獲得。

FDJ2 Round.1 7位
長瀬幸治(IS350C)
FORMULA DRIFT JAPANから降格し、初年度以来再びFDJ2の舞台に戻ってきた長瀬幸治。予選を5位で通過し、安定した走りでグレート8進出を果たしたが、予選4位の石塚進一に敗れる。

FDJ2 Round.1 8位
ウー ティミー(GR86)
初参戦だが、予選からまとまりの良い走りで8位を獲得し、決勝トーナメントへ。予選9位の池本数磨をトップ16で倒すも、グレート8では止めきれずクラッシュするなど、与座ハリーの前に敗退した。

FDJ2 Round.1 9位
オタハラ ジュニオル(ER34)
予選6位でトップ16に進出。トップ16で対戦した箕輪昌世の前に敗退となるも、今後の活躍を予感させる走りだった。

FDJ2 Round.1 10位
深澤 光(SXE10)
予選7位からトップ16で中村進太郎と対戦。惜しくも敗退となるも、ウエットはもちろんドライ路面でももっとやれることをアピール。

FDJ2 Round.1 11位
池本数磨(S14)
FDJ2初年度から参戦し、2021年シリーズ34位、2022年シリーズ20位、2023年シリーズ13位と着実に順位を上げてきた。今年の開幕戦では予選9位決勝11位。さらに上位を狙う。

FDJ2 Round.1 12位
出口公信(S15)
昨年はFDJ3で戦ってきたが、今年からFDJ2にステップアップ。初戦で予選・決勝ともに12位を獲得。

FDJ2 Round.1 13位
片山翔一(JZX100)
FDJ3からの昇格組で、車両もS13からJZX100に変更して挑んだ開幕戦は、予選・決勝ともに13位でフィニッシュ。

FDJ2 Round.1 14位
セナ(JZX100)
熊本県からエントリーしている若手ルーキー。昨年はFDJ2にエントリーしていながら、1度も出走には至らなかった。今年は開幕戦で予選・決勝ともに14位を獲得した。

FDJ2 Round.1 15位
深田一希(JZX100)
昨年からFDJ2に参戦し、2023年はシリーズ18位を獲得。予選から苦しい展開となるもトップ32でラーマン ラセルを破りトップ16進出した。

FDJ2 Round.1 16位
糸山宗兵(RPS13)
予選18位で決勝トーナメント進出を果たし、トップ32ではワンモアタイム2回の末にトップ16進出を果たした。

予選通過者表彰式。18名が予選を通過し、決勝トーナメント進出した。

優勝した与座ハリー選手とチーム、関係者。

準優勝の中村進太郎選手とチーム、関係者。

3位の石塚進一選手とチーム、関係者。

Photo:NOBUTOSHI KANEKO(金子信敏)